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豊田通商、大型トラック「高速道路 後続無人隊列技術」を実現

2021.04.19

豊田通商、大型トラック「高速道路 後続無人隊列技術」を実現

2020年以降、導入が広がると期待されている自動運転システム。

有望な分野の一つが、トラックのドライバー不足が深刻な問題になっているのが物流業界です。

 

今回は、3月5日に実施された無人トラックの実証実験を公開映像をご紹介します。

高速道路トラック後続車無人隊列走行技術を実現 ①


豊田通商は3月5日、経済産業省と国土交通省から受託して取り組んでいるプロジェクト「トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」の成果として、2月22日に新東名高速道路の遠州森町PA(パーキングエリア)~浜松SA(サービスエリア)の約15kmで、後続車の運転席を無人化した状態でのトラックの後続車無人隊列走行を実施したことを発表しました。

高速道路トラック後続車無人隊列走行技術を実現 ②

先進モビリティの青木氏が登場する動画では、後続車無人隊列走行の概要や実現するために利用している技術について解説。技術的には「先頭車両の走行軌跡を後続車が自動で追従する機能」「隊列内に一般車両が容易に割り込めないよう、車間距離を5~10mで制御する機能」の2点を中心に構成しているとのことです。

経済産業省などが実施した、トラックの無人隊列走行

2016年9月にスタートした同プロジェクトでは、高速道路における「後続車無人隊列走行技術」の実現に関する研究開発を進めており、今回の実証走行では3台の大型トラックが約9mの車間距離で隊列を組み、80km/hで隊列走行。2台目以降の大型トラックは無人状態(助手席には保安要員が乗車)のまま、車間距離を維持しつつ先頭車両の追従を実現しました。

先頭のトラックと通信でつながった後続トラック3台は一定の車間距離を保ち、時速80kmで15km走行しました。 ドライバー不足などの課題解決が期待されておりますが、今後は、割り込み車への対応などの技術開発を進めていくとのこと。

早ければ2025年度の実用化

トラック部門で世界トップの独ダイムラーや、欧州大手ボルボなどによる開発競争は、日本メーカーも巻き込んで激しくなってきてますね。自動運転技術の進歩は物流業界の進歩でもありますので、今後の動向に目が離せません。

引用元①:無人トラックが...実証実験 時速80kmで走行(Youtube)
引用元②:高速道路におけるトラックの後続車無人~実現しました②(Youtube)